家づくり見える化コラム家づくり見える化コラム15回目
2011年08月25日
家づくりに不可欠な+αとは
「東京家づくりの工務店の会」では各社の持ち回りで、定期的にそれぞれがコラムを書いていきます。
第15回目は株式会社参創ハウテックの清水康弘が担当です。
家づくりは建築です。カタチや規模が異なる家をいつも同じ品質で守り続けるためには施工力+αが必要になります。
+αの答えとは、家づくりは会社として製造業としての側面を保有しなければならないということです。カタチや大きさが変わっても、性能や品質に関わるルールは会社としてしっかりコミットメントすることが最重要です。
現 場監督の力量が高く、建築家の仕事でも何でも対峙できると自負している会社であっても、所詮人がやることですから、失敗や間違いは付きものです。失敗や間 違いを最小限に食い止める方法は、完成すると見えなくなる下地や納まりについて統一を図るために、会社として標準納まり図面集などをしっかり備えることが 望まれます。
例えば、雨仕舞いのための止水ラインが確保できているか否か、断熱層がきちんと連続しているか否か、これらは標準化というモノサシが会社に備わっているからこそ判断できることであり、毎回同じことを繰り返すことで、新たな発見もできるのです。
家づくりは建築のための施工力を備えるだけでは足りなく、+αの製造業としての考え方や約束事を会社の深部に至るまで浸透しているかどうかが大切です。
株式会社参創ハウテック 代表取締役社長 清水 康弘
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