家づくり見える化コラム家づくり見える化コラム14回目
2011年07月22日
家づくりは設計と施工力のバランスが必要
「東京家づくりの工務店の会」では各社の持ち回りで、定期的にそれぞれがコラムを書いていきます。
第14回目は株式会社参創ハウテックの清水康弘が担当です。
家 づくりはまず計画地の敷地条件や家族の要望などをまとめ、法的に適合するように確認しながらまとめていく設計作業が始まりです。プランやデザインのプレゼ ンテーションが良かったからと言って、そこにあっさり依頼してしまうのはあまりにも短絡的です。家づくりは設計作業だけで閉じてゆくものではなく、カタチ にしていくとても大切な作業が残っているからです。
良い職人が大勢いるから、また或いは下請けがしっかりしているから良い施工ができるというのは全く根拠が無く、現場をしっかりコントロールしている監督の 存在がとても重要で、その現場監督を育て、鍛える仕組みを所有しているかどうかが、良い家づくりのための鍵を握っています。現場監督は、品質のこと、性能 のこと、納まりのこと、行政検査のこと、近隣関係のことなどをいつも考えていて、言うなれば、工場長のような役割を担っています。協力業者や下請けが、自 分たちの都合で勝手に現場にやって来て作業をするだけでは決して良い家は出来ないのです。
依 頼先の考え方によっても多少異なりますが、家づくりは設計力と施工力の両方をバランスを考えたつくり手を選ぶことが運命の分かれ道だと言えます。まずは候 補先を訪問し、会社のマークが入った作業着を着ている現場監督が何人いるのか、さらに年間の完工棟数と割り算することで、依頼先のホントとウソを見抜ける はずです。
株式会社参創ハウテック 代表取締役社長 清水 康弘
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