家づくり見える化コラム家づくり見える化コラム19回目

2012年10月11日

省エネとは?

「東京家づくりの工務店の会」では各社の持ち回りで定期的にそれぞれがコラムを書いていきます。

第19回目は田中工務店田中健司が担当です。

 

 

 

省エネ! 省エネ!!
と新聞、TVなどのメディアはもちろん家庭でも会社で日常で耳にする言葉です。
国も住宅・建築物における省エネの取り組み強化について動いています。
そんな国の動きと我々が省エネ対策の要素をどう取り入れて家づくりを進めているかを
簡単にお伝えします。 

2009年に国連の演説で当時の鳩山総理が前触れもなく2020年で1990年比
温室効果ガス-25%削減するとの発言をして国は目標達成に向けて動いていました。
そしてあの忌まわしい3:11の福島第二原発事故で時間軸が一気に早まったのです。
現在の努力義務である平成11年に改定をされた次世代省エネ基準を上回る基準をつくり2020年以降の
義務付けに向けて国は動いています。
とは言えいきなりの義務付けも難しく、エコポイントや長期優良住宅の中に省エネ(断熱)性能をおりこんで
補助金交付や税制優遇などのインセンティブをつけて段階的な普及と啓蒙活動がおこなわれているところです。
残念ながら、戸建て住宅の約4割を供給する中小工務店では、省エネ基準適合率はその半分にも満たないと
推測されており、中小工務店および大工の対策の遅れが問題となっています。 

もちろん東京家づくり工務店のメンバーを含め、先進的な工務店は以前から取り組んでいる事であり
特別な性能ではありません。 

  

現在の長期優良住宅は新築工事だけが対象ですがエコポイントは既存住宅にも適合する内容であり新築だけで
は無く、既存住宅や中古住宅にまで目が向けられはじめています。
新築住宅だけでは温室効果ガス削減の目標達成が出来ません。

 

また一般の方には聞きなれない言葉だと思いますが省エネの大小を計る目安として最近は一次エネルギー消費量という
算定方法が使われ始めています。
一次エネルギー消費は家庭で使われる主な設備機器に関連するエネルギーで暖房、冷房、給湯、換気、照明の5つの
エネルギー消費量の合計を指します。 (その他に生活にまつわる家電と調理もあります。)
消費量算出の算定プログラム(住宅事業主の判断基準)が公開されており地域、断熱性能と設備機器の性能、種類を入力を
すれば、これからつくる家の一次消費エネルギー消費量の合計が算出されます。

 

そんなことで省エネ住宅をつくるには重要なキーワードが3つあります。
Ⅰ.断熱性能(断熱材、断熱方法、高性能サッシ)

Ⅱ.設備機器(高効率設備、自然エネルギー設備)

これら2つは工事金額さえ気にしなければどうにでもなります。 

Ⅲ.パッシブデザイン(昼光利用、日射遮蔽、自然風の利用、日射熱の利用)

特にこのⅢは暮らし方、住まい方に関してもっとも重要なポイントです。
風や空気や日射を効果的にコントロールする訳ですから隣地の建物の位置と高さ、平面計画と断面計画、
内外の開口位置と大きさ、地域の卓越気象条件などを加味した設計での重要な要素になります。


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これらのベストミックスを 模索しながら究極のエコ住宅をつくるべく工務店も日夜奮闘しています。
今回は時間が足らなかったので省エネ法の改正のポイントなどは次回にお伝えします。

株式会社田中工務店 代表取締役田中健司

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