家づくり見える化コラム家づくり見える化コラム12回目

2010年12月20日

大工と道具 

「東京家づくりの工務店の会」では各社の持ち回りで、定期的にそれぞれがコラムを書いていきます。

第12回目は創建舎中里一雄が担当です。

 

 

家づくりの現場から、カンナやノミなどの手道具が見られなくなって久しいですが、これは大手ハウスメーカーさんの家はプレファブリ化率を高くして、熟練工が現場で必要ないようにして来たからです。

 

同じ木造でも、2×4工法の家もやはり、熟練工が要らないように出来る工法です。

それが特徴のひとつと言ってもよい工法です。

 

また、建売やローコスメーカーさんも、大手ハウスメーカーさんと同様に既製品を組み立てることで簡単に出来るようにして、コストを抑えてきたわけです。

 

要は熟練の職人が何日も入るような家づくりは、品質がばらつく恐れもあり、工期もかかり、

何よりも人件費が高くかかるので避けて来たわけです。
つくり手側の経済的な理由が優先しているわけで、けっして住まい手の利益を考えてのことではないと思います。

 

愛着のある家、住まい手の暮らしに合わせた家、癒される手づくり感のある家、などを今の住まい手さんがたは求め始めていますが、上記のつくり手では無理でしょう。
無垢の木がわかって扱える熟練の大工といい道具は、そういう家には必須アイテムなのです。
リフォームをしたり、家守りをしたりする時にも欠かせなくなります。

 

工務店だけでなく、社会はそういう技術をしっかりと継承して行かなければならないと思います。

 

株式会社創建舎 代表取締役 中里一雄

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