家づくり見える化コラム1回目  「東京家づくり工務店の会」の工務店とは?

2008年11月13日

「東京家づくり工務店の会」の工務店とは?

「東京家づくりの工務店の会」では2月から各社の持ち回りで、定期的に

それぞれがコラムを書いていきます。

第1回目は田中工務店田中健司が担当です。

 

 

■「東京家づくり工務店の会」 発足のきっかけ

まずは「東京家づくり工務店の会」について。

元々は何の関係も無かった工務店同士が、お互いが所属している

ネットワークを通じて知り合いました。

何度も顔を合わせ、話をするうちに家づくりに関する志、思いが殆ど同じだと感じ、

情報交換をするまでになり、お互いを認め合うようになりました。

それならばチームを組んでお互いを高め合いながら、工務店力をユーザーにも知らしめていこうと始まった会です。

 

 

 ■「工務店」って?

そこでその我々「工務店」ってどんな商売なのでしょうか?

建築をする会社ぐらいだとは、ご存じだと思いますが、意外とわかってもらえないこの仕事を私なりの考えで

お伝えします。

まず工務店と言う名前だけでは、現場で直接作業をする大工さんが社長の工務店から工務店と名の付く

大手ゼネコンもあり、規模と言うことでは、何の決まりもありません。

 この会としての基準をいえば、「町に根差している家づくりが生業の建築業」を指すのだと考えています。

それは工業化、規格化をされた商品としての家づくりではなく、その町の風土や地場の特徴を踏まえた家づくりを

行うという意味です。

家づくりをお考えの方には、「大手ハウスメーカー」と「工務店」では、家づくりの方法、考え方も出来上がるものも

違うということを十分に理解していただくことが大切だと思います。

ローコスト、規格化、商品化は決して悪いことではありませんが、そういう家は大きな会社やハウスメーカーに

任せておけばよいと思います。

 

 

■工務店としての独自の家づくりを知って欲しい

私達、工務店がやるべき家づくりは、大規模のところができない方法で家づくりを行うことだと思っています。

小規模だからこそできることをやるべきなので、工務店ならではの付加価値のある家づくりするべきです。

「工務店ならではの付加価値」とはどんなことでしょうか。

一言で言えば、自分達が信頼できる判断した良い材料を使い、腕(技術)をもって長持ちする家をつくることです。

また設計力やデザインセンスなどのハード以外のソフトを併せもっていく、こんな事も同様に大切です。

そして、それぞれの工種ごとの職人を束ねて、住まいと言う形にする為に家をつくっていきます。

そしてつくったあとは守ること、建てた家の保守点検も大きな仕事の一つです。

元々は万人にあてはまる家づくりなんてあり得ないのだから、工務店も

誰にも好かれ、誰にでも受け入れられる家づくりなどをする必要は無いと思っています。

 

 

■家づくりは「最適化を図る」「バランスよくつくる」

そのように自分達のおこなう家づくりを価値として認め、好ましいと思って下さるお客様との出会いを求めている

工務店もいがいに多いのです。 この会の4社もそんな工務店です。

ですから我々は 個々のホームページでも、この会のホームページでも、ありのままを発信しています。

この会のアドバイザーでもある野池政宏さん(住まいと環境社)の言葉をお借りすると、家づくりは諸条件を

踏まえた上で『最適化を図る』『ベストバランス』を探る、という作業にほかなりません。

これにはまったく同感ですが、そんな視点に立つと、無駄な労力を掛けないことや、いい(良い)加減、

よき鈍感さも住宅づくりには不可欠だということが分かります。

そこで初めて最適化が図れ、バランスのよい住宅が生まれるのです。

お客様には時間もお金もいくらでもあると言う訳でも無く、ひとや土地の条件などの制約もあります。

そこを読み取り、コーディネート、コンサルティング、マネージメントを

していきます。

例を挙げれば、構造はやれ無垢材が最高で集成材・合板は駄目だとか、やれ手刻みとプレカットは

どちらがよいとか、国産材が良く、外材が悪いなど・・・・

そんな小さな議論ではなく、それらをバランスよく組み合わせ、既存の技術も織り交ぜながら使っていく

という事も大切だと考えています。
もちろん地域によっては地産地消的な、伝統的な家づくりがまだ健在であり、国産材を豊富に使い、

徹底した無垢の家づくりを重んじている工務店もあります。

それらもとても魅力的な家づくりですが、私どものように都市で生きる工務店には狭小、変形、防火、軟弱

などの悪条件と建築基準法の規制が常に付きまといます。ある部分では現代のテクノロジーに支えられ、

住まい手が手に触れる部分には、人間の目による判断や手仕事に委ねる部分を残していく。都市で生きる

工務店にとっては、これがバランスの良い考え方なのと思います。

 

 

■暮らし方提案に踏み込んだ家づくり 工務店に行く

こうした「独自のスタイル」「最適化」ということを踏まえて、商品を売るのではなく、暮らし方、住まい方の

提案やスタイルづくりをしていくのも、我々工務店の仕事(設計)だと思います。

最近はメールでの問い合わせが多くなっていますが、お互いの顔が見えない中でのお答えには誤解も招き易く

、内容にも限界があります

工務店独自の家づくりの考え方を知って頂く為には、まずは工務店を訪ね、直接の話を聞くことです。

また工務店主催の見学会、住まい教室などのセミナーに参加するのも近道だと思います。

このホームページにも常に各社のイベントを掲載しておりますのでそれらにも是非御参加下さい。

 

 

株式会社田中工務店 代表取締役 田中 健司

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