家づくり見える化コラム家づくり見える化コラム21回目

2018年01月23日

「冬暖かい家は、健康にも良い」

「東京家づくりの工務店の会」では各社の持ち回りで、定期的にそれぞれがコラムを書いていきます。

第21回目は株式会社参創ハウテック清水康弘が担当です。

数年前に「住環境と住まい手の健康」の関係を示す論文が発表されました。この論文では一定の断熱性能を備えた住宅に転居した3万5千人ほどの人に、転居前と転居後の健康調査を実施したところ、様々な疾病が高い割合で発症しなくなったことが発表されています。しかも断熱性が高い住宅に転居した人ほど発症しなくなった割合が高くなります。

国を挙げてこの要因を詳しく調査・分析する作業が始まっていますが、このように症状が改善するのは「冬の室温が高く保たれている」というところに起因していると言われています。

 また以前から住環境を要因とする重大な健康問題として指摘されている「ヒートショック」のことも忘れてはいけません。

冬に「暖房している部屋」→「寒い脱衣室と浴室」→「温かい浴槽」と移動することで血圧が大きく変化して失神や不整脈が起き、入浴中に突然死する人が年間で1万数千人はいるとされています。

このように「冬暖かく暮らす」ということは、自分たちの健康を守る上でとても重要です。そして、少ないエネルギーで(光熱費を気にせずに)健康的な冬の住まいを実現させる基本は断熱と気密です。

さて、皆さんは「冬暖かい家」という表現で、どのようなことを想像しますか。床暖房や全館空調、或いは燃焼系のストーブなどでしょうか。

もちろん、部屋を暖めるためにはこのように熱源となる暖房設備が必要です。しかし、断熱性が低い家では、設備を停止モードにすると忽ち、室温は外気に引きずられて低下してしまいます。「断熱≒保温」と考えると、とても分かりやすい話だと思います。

株式会社参創ハウテック 代表取締役社長 清水 康弘

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