家づくり見える化コラム家づくり見える化コラム20回目

2018年01月23日

「消費エネルギーを減らすことと、快適・健康的な家づくりの関係性」

「東京家づくりの工務店の会」では各社の持ち回りで、定期的にそれぞれがコラムを書いていきます。

第20回目は株式会社参創ハウテック清水康弘が担当です。

 最近住宅業界を賑わしているのがZEH(ゼロ・エネルギー・ハウスの略称)です。ZEHとは、省エネ・蓄エネ・創エネなどの技術を組み合わせ、活用し、エネルギー消費量を±ゼロにする住宅のことです。

 皆さんお馴染みの太陽光発電は優れた省エネ・創エネ設備です。国もこの普及を進めるために様々な施策を取るようになっています。

 しかし、太陽光発電はあくまで発電装置に過ぎないので、これを設置したからといって「快適な家、健康的な家」になるとは限りません。確かに電気を使った冷暖房設備は「タダ同然で」使いたい放題かもしれませんが、それが快適性や健康性をもたらしてくれるとは限らないのです。

 快適な住まいとは、風が通り、日当たりがよく、断熱がしっかりしていて、冷暖房に頼らなくても気持ちよく過ごせるものです。そうして「冬暖かく夏涼しい」が実現されると、住環境を原因とする疾病にかかる危険性が少なくなります。また、冷暖房設備だけに頼らずに過ごせるのは、まさしく「省エネ」に結びつくということですね。

これまでの日本の住まいは強引に冷暖房して何とかやり過ごすと言うのが実態でした。その強引さをそのままにしておいて、エネルギーだけを太陽光発電に変えようというのは少し違う気がします。

 快適・健康に向かう家づくりは、まず断熱や通風・日当たりなど建築的に備えや工夫をしっかり行ない、その上で太陽光発電などの設備を効率よく採り入れて活用するといった、つまり優先順位が最も大切なのです。

株式会社参創ハウテック 代表取締役社長 清水 康弘

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